Welcome to The World of Miniature Guns
ミニチュアガンの世界へようこそ K-OHBA MINIFACTURING ,Japan  大場工房


工房便り  ちょっぴり売店  過去作品  休憩室  すごい人々  お便り  リンク集 
 NEWS  ON-LINE SHOP  GALLERY   BRAKE  MASTERS MAILBOX  LINKS 

H O M E
miniature firearms
工房便り news-02 
K-OHBA MINIFACTURING / Kimiaki Ohba
大 場 工 房 / 大場侯輝


1/4 COLT 1851 Navy 発売のお知らせ  2009/05/02
 1/4 Colt 1851 Navy Revolver is available

925銀製のColt1851Navyが「ちょっぴり売店」に並びました。 どうぞご注文を下さいませ。

ご予約をいただいてお作りする場合、先約品を製作中でなければ、7日〜10日で完成品をお
届けします。僅かながら完成品も用意していますので、メールで在庫をお問合せください。

( Fully functioned, Mainly made of 925 Silver. Blued or Polished. with one-piece Rosewood Stock )

この51Navyに使われている部品は全部で45個。 1/4スケールの小さな本体には、21箇所に
ネジが切られ、省略の無い全てのメカニズムが組み込まれています。

ハンマーと連動してシリンダーが廻る時、内部ではシリンダーハンドやボルトなどの極小部品も
同調して動いています。 そのことは、カチカチと続いて鳴る小さな作動音を聞くことで実感でき
るでしょう。

今回は、銀の地肌を磨き上げた従来のシルバーモデルの他に、まるで鉄のような質感を持つ
ガンブルーモデルも並べています。 どちらも美しく仕上げてあり、お好きな方をお選びいただ
けますが、質感のリアルさで選ぶなら、ガンブルー仕上げの51Navyをお勧めします。

1851Navy 基本セット ¥120,000.-(送料込み)
ニップルレンチ付き・ガラス窓&レザー張りの鉄製ケース入り
Outside Japan US$1,300.-(air postpaid)
51Navy 木箱入りセット ¥150,000.-(送料込み)
パウダーフラスコ他、全4点の付属品付きウォルナット製木箱入り
Outside Japan US$1,600.-(air postpaid)

本体の価格は、展示窓付きのケースに入った基本セットが¥120,000.-(送料込み)です。
この基本セットには、真鍮製のニップルレンチと、全部品の詳細な展開図が付属しています。

51Navyと共に付属品をお求めの場合は、¥150,000.-(送料込み)のセット価格で一式が揃うウ
ォルナット製の木箱入りをお勧めします。木箱入りのセットには、51Navyの本体と共に、パウダ
ーフラスコやブレットモールド、キャップ缶などを含む全ての付属品が付いています。




1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 最終回 ) 2009/04/23
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (Final Stage)

アクアポリス製の木箱が出来上がりました。 
堅牢で美しいウォルナット製で、銀をベースに黒染めをして作られたパウダーフラスコとキャッ
プ缶、そして真鍮ベースのブレットモールドの3点が標準で付属するオプション品です。


大場工房製の51Navyは、925銀製の本体にL型のニップルレンチが付いた完成品が基本セット
ですが、原型を作り始めた時から、他のアクセサリー類も揃えたいと願っていました。 今回は
アクアポリスさんの協力を得て、このようなフルセットが実現しています。


ここまでお付き合いを下さった皆様、 モニター前での応援をいただきまして有難うございまし
た。 製作を開始して以来、進行状況をお伝えしてきたコラムも、ようやく最終回です。 

次のコラムでは発売のご案内を致します。 引き続き、よろしくお付き合い下さいませ。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第41回 ) 2009/04/07
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.41)

完成品に添付する展開図の原画を杉浦才樹氏が描いてくれました。このモデルの部品総数は
45個で、オリジナルの51Navyに近いものですが、完全に同じではありません。

シリンダーハンドやウェッジでは、構造の一部に変更を加えて鋳造部品とスプリングの結合を
強化しています。 しかし、省略した部品は一つも無いので、全ての動作は、オリジナルどおり
に行なう事ができます。


右上の画像は、ウェッジを抜いて通常分解する状態。
右下はレバーを下げて、ローディング操作を行なう状態です。

ところで、実銃の通常分解では、ウェッジを抜いたあと、結合が固く、両手で思い切り引っ張っ
ても外れない事があるのだそうです。 その場合は、どうするのが良いか・・・?

その時はローディングレバーを使うのです。 シリンダーを少し廻して、シリンダー前面の穴にプ
ランジャーが入り込まないようにしておいてからレバーを下げます。 そうするとテコの原理+反
発力によって、バレルと本体が上手く反対側に分かれてくれるというわけです。

ただし、1/4モデルの通常分解で、うまく結合が解けない場合に、いきなりこの方法を使うこと
はお勧め出来ません。 ウェッジの抜き方が不足して、ウェッジの先端やウェッジスプリングの
突起部分が、まだバレルの内側に出っ張り、固定状態が続いていると思われます。

もう一段、ウェッジを引き、ウェッジスプリングの突起が、抜け止め用ネジの頭に当たるまで、完
全に抜いてください。あとは指先の軽い力で、バレルと本体を引き離す事が出来るでしょう。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第40回 ) 2009/03/29
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.40)

前回紹介したシルバーポリッシュのモデルとは別仕様の試作品が出来上がりました。

925銀製のバレルや機関部をガンブルーで仕上げ、真鍮製のトリガーガードとバックストラッ
プ、そしてローズウッド製のワンピースグリップを組み込んだ、もうひとつの完成見本です。

( Blue-finished parts are made of 925 Silver. Two types of '51 Navy are coming soon. )

左の写真は太陽光の下で撮影したものです。良く磨いた銀の地肌にブルー仕上げを繰返して行なうと、まるで鉄のように青黒く、深い色合いの肌が生まれます。

本番用の51Navyは、このようにリアルな質感を再現したガンブルーモデルと、貴金属の美しい地肌を生かしたシルバーモデルの、2つの仕様で作りますが、どちらのモデルも、ひとつ完成させるのに要する制作時間は、ほぼ5日くらいでしょうか・・・。 

あと2〜3週間で、何丁かの完成品を仕上げ、アクアポリス製の付属品付き専用木箱が揃った段階で、発売のご案内をさせていただきます。

価格はL型レンチの付いた51Navyの本体が¥120,000.-(鉄製収納ケース入り)の予定です。
付属品付きの専用木箱は¥35,000.-(ウォルナット製)を予定していますが、両方をセットした価
格は未定です。 詳細はあらためてご案内致しますので、もうしばらくお待ち下さいませ。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第39回 ) 2009/03/22
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.39)

マイクロキャストさんから本番用の鋳造部品が少しずつ届き始め、工房では、シリンダーロッキ
ング用のボルトや5種類のスプリングなど、バネ性の部品を作りながら、本番モデルの製作に
向けて準備を進めています。



仲間のアクアポリスさんには、ウォルナット製の木箱と、それに付属するアクセサリー3点の製
作をお願いしています。 現在は木箱を製作中ですが、銀製ボディのパウダーフラスコとキャッ
プ缶、そして真鍮製ブレットモールドは既に完成しています。

完成モデルの詳細なご案内ができるまでは、もう少しの時間が必要ですが、次回は別の仕様
で仕上げている試作品を見ていただけると思います。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第38回 )  2009/03/05
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.38)

いくつか組んだ銀製の試作モデルは、どれも快調に動く事が確かめられたため、次の段階とし
て、本番用部品の追加鋳造をマイクロキャストさんに依頼しました。

下の写真は、試作モデルを、製品に近い状態まで仕上げたものです。



真鍮よりも軟質な銀がこすれ合う場合の摩擦や磨耗を念頭において、工房では写真の試作品
を何百回も動かして来ましたが、シリンダーは毎回滑らかに廻り、現在も快調に動いていて、
不具合の兆候は感じられません。

しかし本番用モデルのシリンダーハンドとベースピンは、硬度の高い真鍮で鋳造したものを使
い、少しでも製品の耐久性を高めたいと考えています。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第37回 )  2009/02/20
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.37)

925銀で試験的に鋳造された部品を使って試作品を作りながら、動作の検証を進めています。

( Experimental assembling of Silver Cast parts with stainless screws )

写真は、銀の鋳造部品に、ステンレスの本番用ネジを加え、大体の仮組みをしたものです。

それぞれの鋳造部品は約3パーセント縮むことで正確な1/4スケールに近づき、歪みやガタのない、タフな本体へと組み上がりました。

ローディングレバーを曲げると、プランジャーの先が、僅かなギャップしかないシリンダーの6個の穴それぞれに、そのまま無調整で入り込みます。 原型のディテールを、ここまでの精度で見事に再現してくれるマイクロキャストの皆さんに、いつも感謝するばかりです。

シリンダーハンドについては検証用に銀製と真鍮製を用意。どちらも同じ動作が行なえますが銀製シリンダーで回転テストを何百回も繰り返してから、本番用を決めたいと思っています。

シリンダーを固定させるロッキングボルトは、バネ性の金属でなければならず、鋳造部品は使えません。 この部品は工房で最適な素材から
一つずつ削り出すべく、テスト中です。


1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第36回 )  2009/02/09
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.36)

試作用の鋳造部品がマイクロキャストさんから上がって来ました。まだ湯口の一部が付いてい
る925銀製の部品は、写真のように地肌が白色の艶消し状態になっていて、磨いた金属のよう
な光沢はありません。 黄色く見えるL型のニップルレンチは、真鍮で鋳造されています。

( Experimental parts are cast in 925 Silber or Brass )
トリガーガードとバックストラップは、銀と真鍮の両方で鋳造しました。全面を研磨したオール銀製のモデルと共に、真鍮部品を組み合わせたモデルも作りたいと考えているためです。

シリンダーの海戦図を初め、細かな文字の刻印については、どこまで再現できるか不安でしたが、期待以上に再現されているので安堵。

鋳造部品は原型より3%くらい縮むので、動作については、実際に試作品をいくつか組んで見ないと分からない部分もありますが、どの部品にも、目立つような引け(凹み)がありません。

51Navy専用のネジ類も全て揃いました。 いよいよ試作モデルの製作と検証が始まります。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第35回 )  2009/02/01
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.35)

マイクロキャストさんに精密鋳造をお願いしている51Navyの部品は全部で16個あり、ロストワッ
クス用の複雑な型取りに大変な手間を掛けていただきました。時間も掛かりましたが、今週の
末には銀と真鍮による鋳造が行なわれて、全ての試作用部品が上がる予定です。

難しい構造の部品を含むため、今回は数セット分の試験的な鋳造が行なわれます。その結
果、何も問題がなければ、同じ型を使って本番用の鋳造を行う事ができるわけですが、16個の
部品全てがそのままOKとなるか・・・それは実際に試作品を組んでみるまで分かりません。

下の写真は、アクアポリスの飯沼氏が51Navy用に、作ってくれているパウダーフラスコとブレ
ットモールドです。左の2つは原型で、右のモールドは鋳造された部品を組んだ試作品です。

1/4 prototypes of Powder Flask & Bullet Mold   
Experimental production made of Brass Cast Parts

アクアポリスでは、上のようなアクセサリーと共に専用の木箱を作り、51Navyが完成して「ちょ
っぴり売店」に並ぶ時、別売りのオプション製品としてお客様に提供できるように、準備を進め
ています。



1/6 SW ミリタリー&ポリス ビクトリーモデルを発売します 2009/01/18
1/6 SW Military & Police 'Victory Model' is available now

アクアポリスの新製品で、1/6の銀製S&W ビクトリーモデルが「ちょっぴり売店」に並びました。

銀の地肌を美しく磨き込んだシルバーポリッシュモデルと、その銀を、鉄のような青黒い光沢
に仕上げたガンブルーモデルの2種類が作られています。どちらでもご注文を下さいませ。

グリップもウッド(木製)とパール(アクリル製)の2種類が用意されていますので、ご注文時にお
好きな方の材質を選択していただけます。  どちらのモデルも¥27,000.-(送料込 )です。



光沢のあるガンブルーが美しい925銀製1/6モデル ( ベルトとホルスターはJUN2さんの作品につき非売品です)

アクアポリス製の1/6モデルは、アクションフィギュア用にギミックを省略し価格を抑えた軟質の
錫合金製モデルから始まりました。やがてその材質は、強度のある真鍮に、そして現在の銀へ
と変わり、可動部品の数も増して、クオリティの高いミニチュアモデルへと進化しています。


進化と言えば、特筆すべきはガンブルーモデルの登場です。 銀製のモデルでありながら、敢
えて白色金属の美しい地肌を黒染めする事により、鉄製の黒い銃を思わせるたいへんリアル
な質感が生まれました。 

上の組写真では、銀製の構成部品を展示したほぼ原寸大の画像(左上)とともに、アングルを
変えてガンブルーモデルを撮った画像を並べています。「ちょっぴり売店」での紹介文と合わせ
て、アクアポリスの新しい1/6モデルをよろしくご検討くださいませ。   → ( お問合せ )

Mail to K-OHBA Minifacturing



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第34回 )  2008/12/16
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.34)

原型は再び手元を離れ、鋳造のため、マイクロキャスト社さんの手に委ねられました。

鋳造する部品は、ニップル着脱用のL型レンチを含めると、全部で16個・・・。

鋳造が難しい主な部品は、銃身とシリンダー、そしてフレームの3点ですが、中でもシリンダーとフレームは、銀製の完成品が快調に動くかどうかを決める、きわめて重要な部分です。

フル可動させる事を第一とし、作動部のディテールを再現する事を何よりも優先するため、シリンダーに彫刻されている海戦図や文字列を
完全に再現する事はきわめて困難でしょう。

しかし、いつも難しく複雑な鋳造に挑戦して下さるマイクロキャストさんが、可能な限り原型を再
現すべく、並々ならぬ技術力と共に、最大の努力を注いでくれる事に変わりはありません。

実際の鋳造作業が行なわれる前には、工程の念入りな検討が行なわれます。 その後に数セ
ット分の試作用部品が銀や真鍮で鋳造されますが、それらが揃うのは数週間後の予定です。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第33回 )  2008/12/08
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.33)

刻印作業が済み、計画どおりの刻印が、きれいに彫り込まれました。




最終的に細部を詰める作業は残っていますが、鋳造のために原型が再び手元を離れる日は
次第に近づいています。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第32回 )  2008/12/01
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.32)

特殊ネジの専門家に製作をお願いしていたシリンダー用のニップルが完成しています。

直径1.2ミリの頭から0.7ミリの貫通穴を通し、鍔(つば)部分の両脇をHカットするという、小ネジ
としては、かなり作りにくい形状ながら、高い精度でステンレスから削り出してもらいました。


上の写真(左)は、真鍮の試作ニップルとステンレス製の完成ニップルを、拡大した画像です。

肉眼で見ると、米粒より小さく細いものですが、それを専用工具の先に挿し、シリンダーのネジ
穴にひとつずつ装着することで、リアルな構造と外観を持つシリンダーが出来上がります。

1/4のシリンダーは、それ自体が指先に乗るほど小さい部品であり、ニップルをシリンダーと一体で鋳造するか別の部品にするか、最終案は固まっていませんでした。

しかしステンレス製の最適なニップルが用意できたので
一体鋳造はせず、別部品として組み込むことに決定。

写真のように、ニップルを着脱するL型の専用工具も、原型として作りました。 これは真鍮で複製し、実際に使えるミニチュア工具として製品に付ける予定です。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第31回 )  2008/11/26
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.31)

真鍮の原型は、シリンダーを除く主要部分が工房を離れ、レーザーを駆使する専門家の手に
よって各部への刻印作業が行なわれています。 深さを0.2ミリにする他、細かな指定をしてい
るため、慎重な作業になって時間は掛かりそうですが、結果に期待したいところです。

デザインした刻印は下の写真(左)のように3点ですが、92508の数字は、同じデーターを使って
複数のマーキングを行なう必要があるため、全部で7箇所に刻印が行なわれます。


一番重要な刻印であるバレル上部の長い文字列は、上の写真(右)のようにいくつか存在する
実物の刻印から、HARTFORD C.T.のアドレスを選んで、正確に再現する事にしました。

オリジナルの51Navyでは、シリンダーを含めて、ほぼ全ての切削部品に部品管理用のシリア
ル番号が刻印されていますが、1/4モデルでは、シリアル番号が露出している4箇所と、通常は
見えないローディングレバー内側の計5箇所を選んで、刻印を行います。

これらの刻印に使われている文字列は、COLTS PATENTの文字も含めて、正確な1/4スケ
ールで再現すると天地の高さが0.5ミリ以下になり、肉眼での判読は難しく、鋳造する場合の再
現性にも多少の不安があって、天地で0.6ミリを上限に、わずかな拡大率を加えています。

刻印を依頼するには、こちらで字体をデザインし、詳細な指示書に添える必要がありますが
今回は、イラストレーターの杉浦才樹氏が1/4Navyのために最適な字体を作ってくれました。
本業の時間を割いて、いつも助けて下さる杉浦氏の御厚意に、今回も感謝・・・。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第30回 )  2008/11/18
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.30)

全体的に整形する作業が全て終わりました。各部は、写真のような姿に仕上がっています。

バレル、フレーム、トリガーガード、バックストラップ、その他必要な部分への最終的な仕上げを行ない、構造的には、ほぼ完成した状態になりました。

トリガーガードとバックストラップが結合して形成されるグリップも、きれいな形でラインが繋がっています。

ネジの形状に合わせて、ネジ穴に段を付ける作業も済んで、残る工程は、主要な刻印を再現する事・・・。

文字をデザインし詳細を決めた後は、専門家によって刻印が行なわれます。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第29回 )  2008/11/08
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.29)

ハンマーの加工が終わりました。 セイフティピンと噛み合わせる先端部のスリットや、リアサイ
ト代わりのV型ノッチも、写真のように、小さく削り込まれています。

ハンマーに彫り込んだスリットが、シリンダー後部にある6個のセイフティピンと確実に噛み合うことを確かめ、丸みを付けた上部に滑り止めのチェッカーを刻み込んだところで、ハンマーは全ての加工を終えました。

真鍮部品への加工としては、ネジ穴の最終処理、全体的な整形、主要な刻印の再現など、いくつかの工程は残っていますが、フライスが必要な主要部の加工は殆んどを終えて、原型製作は最終的な仕上げの段階に入っています。

工房で原型を仕上げる作業と並行して、鋳造、刻印、ネジなどなど・・・私を助けて下さる専門家の方々と打ち合せる時間も多くなるでしょう。


1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第28回 )  2008/11/01
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.28)

シリンダーの加工が終わりました。意外に思われるかもしれませんが、シリンダーの前の部分
から、2.4mmの穴を6本明けるという大工事が残っていたのです。

この加工は、もう少し前に済ませておく予定でしたが、猟銃の装飾彫刻家である井浦勝雄氏に
手彫りで海戦図を彫刻していただくことになり、シリンダーが受けるストレスを考えた結果、工
程を変更し、後回しにしていたのです。従って、シリンダーの前面には、彫刻を依頼する前に付
けておいた0.6mmの小さなガイド穴があるだけで、少々緊張せざるを得ない状況です。

通常のシリンダーならば、穴明けに失敗しても、もうひとつ別の物を作り直せば済むだけの話
かもしれません。しかし、このシリンダーは、細かな加工と時間を重ねて仕上げて来た無二の
部品であり、緻密な彫刻や刻印までが全面に施されているのですから状況は全く異なります。

この穴明け作業は、どのような失敗もせずに、絶対成功させなければなりません。
 

先ずは彫刻を傷つけないよう、普段はあまり使わない亜鉛製の三つ爪チャックがついたP社の
インデックス(分割器)を固定具として使い、下穴の中心を外さぬよう、慎重に0.2mmずつ直径
を広げて行き、最終的に2.4mm径の穴を明けることにしました。

緊張を強いられる作業ですが、上の写真のように、左の小穴状態から加工を始めて、右のよう
に大きな穴を無事に明ける事が出来ました。 彫刻は無傷。 各穴の位置は精度良し・・・。

これを1/4モデルの本体に組み込み、ローディングレバーを下げて見ると、プランジャーの先は
シリンダーの各穴に一致して入り込みます。 ハンマーをコックしてから試しても同様です。

大工事が済んで、残る作業は下の写真のように、シリンダー後部の最終的な加工です。


0.5mmのセイフティピンを、頭が少しだけ出る状態にして6本埋め込み、ニップルが入る穴には
確認用のネジ穴を切りました。

写真のようにニップルも試作しましたが、真鍮の丸棒からこれを1個削り出すまでに4時間以上
掛かったため、とりあえず、作った数は1個だけ・・・。1.0mm径の頭に0.8mmの穴を明けると、
さらにリアルですが、強度に問題があるため、1.2mmの頭に、0.7mmの穴を明けています。

当初、ニップルについてはシリンダーと一体で鋳造すべき部分かとも思っていたのですが、出来ればニップルは別部品として組み込みたいと思います。

費用は増しますが、この部分にステンレスの切削品が使えれば最高の部品になるでしょう。

そこで、現在はネジの専門家に相談して、どこまでの仕様が製作可能か、本気で検討をお願いしています。

それはともかく、これでシリンダーは、正面から撮影しても恥ずかしくない姿になりました。



Bob Urso さんからのお便り-2 2008/10/29
Latest Miniature by Mr.Bob Urso of another Tiniest World

アメリカのBob Ursoさんから、こんな新作ができた・・・というお便りをいただきました。

1830-1860くらいにニューイングランドで作られたブーツピストルという、アンダーハンマー型の
パーカッションピストルをモデルにした、とてもユニークなミニチュアです。 ボブさんらしい手慣
れた作品で、全長は約46mmあり、スケールとしては1/5くらいでしょうか・・・。

( 1/5 Underhammer Bootpistol with rosewood grips by Mr. Bob Urso、USA。 )
http://home.comcast.net/~boburso/piccolo/4s_bobUH.html

彼が作る作品は、2mm径のピンファイアー式空砲を発火させるように出来ていて、彼のウエブ
サイト( Piccoro Miniature Gun Works )で作品集を見ることが出来ます。販売もされていま
すが、日本では禁じられている種類であり、残念ながら輸入することは出来ません。

私が作るスケールモデル的ミニチュアと別の世界ではありますが、縮尺率は私のものに近く、
美くしく丁寧に仕上げられたボブさんの作品には、親しみを感じています。

前の記事(2007/12/15)でも紹介したボブさんはMiniature Arms Societyというグループのメ
ンバーで、年に4回発行される同会の機関誌’Miniature Arms’の編集者もしており、日本で作
られるミニチュアガンについてもよく調べて、詳しい紹介記事を書かれています。

彼からメールをもらったことが縁で、現在は私もMiniature Arms Societyの会員になっています
から、機関誌が定期的に送られて来ます。 本の内容については、別の機会に話しましょう。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第27回 )  2008/10/23
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.27)


バレルの加工がほぼ終わりました。一番の仕事は先端部の下側にスタッドを取り付ける事で
すが、これはローディングレバー先端のラッチを受けて、レバーを固定するための部品です。


上の写真(中央)は、そのために底辺が1.3mmのアリミゾをバレルに彫リ込んだところです。
一見すると直角な溝のようですが、85度くらいの僅かな傾斜で台形になっているため、スタッド
を横から圧入すると、オートマチックのリアサイトと同じように簡単には抜け落ちません。

スタッドの先はフック状になっていて、ここにローディングレバーの先に仕込んだラッチが、スプ
リングに押されてタイトにはまり込みます。

スタッドもラッチも小指の先に何セットも並べられそうな小さい部品ですが、0.1mmのステンレス
線で作ったスプリングも、コイルの外径が1.0mm弱と大変小さく、そして重要な部品です。



少しだけ長めに作ってあったバレルは、7.5インチモデルのスケールに合わせて切り詰め、ウェ
ッジの抜け止め用ネジを留める穴も明けたところで、 ローディングレバーをバレル下のスタッ
ドに結合・・・。 ウェッジ以外の全部品を使って仮組みしてみました。

ご覧のように、各部の角を落としたり細かく仕上げる作業はこれからで、絵としては最も完成イ
メージに近づいた姿ですが、原型としての完成度は、70%を超えたあたりでしょうか・・・。
次はシリンダーを加工しますが、この作業には、緊張を強いられる要素も含まれています。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第26回 )  2008/10/15
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.26)
 

バレルの加工を始めています。 銃身の右側にある、この「えぐれ」部分も、ようやく切り出しま
した。 詳細な説明については、右の写真が最新の資料! ということで、後略・・・。

PS: バレルには、まだ手を加える部分が残っています。 次回も銃身の話になるでしょう。 



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第25回 )  2008/10/07
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.25)

写真は、要点だけを書いたネジの図面です。元はノートに製作メモや雑記と一緒に走り書きし
ていた手書きの寸法図ですが、PCを使って少しずつネジ類を清書し直しています。

これは51Navyのトリガーガードとフレームを結合する左右一対の小さなネジですが、首下の足の部分はわずかに長くしてあります。

オリジナルのネービーでは、もっと短いネジが使われているのですが、メインスプリングの圧力をまともに受ける部分にあり、銀で鋳造される事も考慮した結果、この寸法になりました。

このモデルを組み立てるには、上のネジを含め、全部で14本のネジを使う必要がありますが、
色々なサイズのネジをこれほど多く使うリボルバーは、コルトの同系統の物を除くと、殆んど無
いのではないでしょうか。

共用できるネジが少ないため、1/4モデルでは大小12種類の専用ネジを新らしく作らなければ
なりません。 これらのたくさんのネジは専門家の手によってステンレスで作られる予定で、そ
のためにもネジの図面を描いているわけですが、ベースピンやシリンダーのニップルといった
他の部品にもオスネジ部分が付いているため、1/4モデルにメスネジを切る必要がある部分は
ステンレスネジが通る14ヶ所を超えて、全部で22ヶ所に及びます。

メスネジ部分は鋳造で再現ができないため、銀製品を組み立てる時には4種類ほどのハンドタ
ップを用意して、1丁ずつ、ネジ穴の直径に合う22箇所全部のネジを手で切る作業が必要にな
ります。 それなりに大変な作業にはなりそうですが、これも又、51Navyならではの体験・・・。
楽しい作業にもなるでしょう。

原型の方は、バレルとシリンダーのふたつで大きな作業が残っています。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第24回 )  2008/10/02
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.24)

メインスプリングの反発力をまともに受けるハンマーの後部には、下側からスリットが切ってあ
り、スプリングとの摩擦を逃がしてハンマーを円滑に動かす小さなローラーが組み込まれてい
ます。この部分の強度を、原型の段階で高めておく事にしました。

1/4モデル用のスケール換算では、直径1.5mmの小さなローラーを0.5mmの細い軸ピンで留め
る設計になり、原型はその寸法で作っていたのです。しかし、眺めるだけでなく、動かして楽し
むモデルとしては強度も重要。 そこで、軸ピンを0.8mmの太いものに替えて信頼性を上
げ、ローラーも1.8mmから2.0mm径の肉厚なものが使えるようにしておきたいのです。


単純な加工のようにも思えますが、実際はハンマーの大工事になりました。
0.5mmのピン穴がハンマーの端ぎりぎりの所にあるため、0.8mmにするには、ただ拡げるので
はなく、0.8mm穴の中心を0.5mm穴の中心から0.15mm奥にずらして明けなければなりません。

それに伴って、やや大きめのローラーが入るスリット部分の奥行を、外観には少しの傷も付け
ないで深く削り直す・・・という恐ろしい工事までが、どうしても必要になるわけです。
最適な径と厚みを持った回転工具も必要で、刃先は当然自作しなければなりません。

そして・・・。 時間は掛かったものの、大工事は無事に済みました。
整形された本番用トリガーと、仮のスプリングを組み込んでテストすると、新しいローラーを付
けたハンマーはたいへん滑らかでシャープに動きます。軸ピンも太い径になって、安心感。

ローラーを組まないとハンマーの動きは渋く、特にフルコック時は、最大のテンションになるス
プリングの摩擦と接触角度の関係で、トリガーを引いてもハンマーが落ちない事があるほどで
す。 それが驚くほど快調になることは、ローラーを組み込むことで容易に実感できます。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第23回 )  2008/09/27
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.23)

トリガーの整形が済みました。

ゲージ台も、今回は即席の展示台ですが、ハンマーとトリガーを組み合わせると、このような感じになります。

白く見えるボルトはバネ性の部品なので鋳造で複製することはできません。

ということは、ここで調整が済んでいても、この部品だけは、将来、今とは違う寸法で新たに削り出すことになります。

鋳造部品は僅かに縮むため、それに合わせたボルトが必要になるからです。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第22回 )  2008/09/21
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.22)

ハンマーの最終的な後退ストロークが確定した事で、重要な工程である機関部の加工と大よ
その調整を行ないました。 今回は、ハンマーとトリガーが噛み合う部分から始めます。

前回の製作記事の中で、ハンマーが後退できる量に、あと0.5mmでも余裕が欲しいと書いたの
は、シリンダーハンドとの関連を考えての事でした。それについては後述する事にしましょう。


あらかじめ、真鍮の小さな板に1/4モデルのフレームと同様の位置関係でピン穴を3本空け、
各部品に合わせて、1.2mmと0.8mmの短いピアノ線の軸ピンを立てたゲージ台を作ります。

51Navyのフレームは一体構造で、部品の噛み合う様子が外から見えないため、台に各部品を
はめて、擬似的に確認しながら手作業で削りこみを進めるわけですが、誤差を考え、フル&ハ
ーフコックの最終位置まで削り込む少し前に、台を使う確認法は止めなければなりません。

あとは実際に部品類をフレームに組み込み、動きを見て、少しだけ削っては又組み込み・・・と
いう作業を繰り返して、現物合わせの調整を行ないました。


上の写真は、ハーフコックとフルコックの状態を比べたものですが、連動するボルトの頭がわ
ずかに上下して、シリンダーを開放、または固定する良い位置を確保しています。


実物の世界でも、ハンマーの後退量に僅かな余裕が欲しい事があったのでしょうか。左の資料
写真のように、ハンマーが当たるバックストラップの部分がえぐられたものが存在します。

鋳造された製品のボルトの頭とシリンダーの溝が確実に噛み合うように、原型のシリンダーに
は、溝幅に0.07mmのギャップが加えてあるので、ハンマーダウン時にロックしているシリンダー
を動かしてみれば、少しだけカタカタと動く事が指先に感じられるでしょう。 しかし、あと僅かに
ハンマーの後退量に余裕があると、フルコック時には、上がり切ったシリンダーハンドが、さら
にシリンダーをタイトに固定できるのです。 写真の実物のようにえぐれば、事は簡単です。

とは言え、えぐる事はやめて、代わりに少しだけ長いシリンダーハンドを作り直しました。最終
的に、シリンダーも組み込んでハンマーを引くと、軽く廻り、ハーフコックでは、小さなクリック音
を立ててフリー回転し、フルコックすると、カタカタ感のないタイトなロックを行うことが確かめら
れました。

トリガーは、まだ不細工な格好をしたままですが、ほっと一息・・・という所です。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第21回 )  2008/09/16
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.21)

すぐにもハンマーとトリガーのアジャストを行ないたいところですが、その前に、荒削りのトリガーガードとバックストラップをもう少し削り込んで、アウトラインを更に完成イメージに近づけておきます。

8ミリ角の真鍮の端材にトリガーガードを瞬間接着剤で固定。持ち易くしてから、ガードとグリップの間にあるえぐれ部分の周辺を、さらに削り込みました。

充分な接着力があり、熱すればポロリと取れる瞬間接着剤は、このような仮の固定時に、とても役立ちます。
バックストラップは、51Navyの肩のあたり、ハンマーの根元が接触する部分を中心に、削って整形しました。

仮組みすると、グリップの根本もスッキリと細くなって、よりスマートに・・・。

ここで、ハンマーを単体で仮組みし、
いっぱいに引いて、現状での最大ストロークを確かめておきます。

ほぼ予定に近い後退量は得たものの動作の余裕を考えると、ハンマーをあと0.5ミリでも多く引ける状態にしたいところ。トリガーの調整はその後です。

我が工房の机上には、真鍮の小さな端材がいくつか置いてあって、何の役にでも立たせてい
ますが、写真の隅にも、板材が見えています。今日は、瞬間接着剤のカスを剥がすヘラの役で
したが、フライスで半円に切り欠かれ、R5のゲージとして、大事な役を担ったこともあります。

この半円ゲージの物語は省きます。写真の51Navyと見比べながら、どうぞご想像下さい。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第20回 )  2008/09/12
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.20)

51Navyの大事な心棒であるベースピンを仕上げ、バレル固定用のウェッジを作りました。


中央に逆ネジを切ったベ−スピンは、先端に、ウェッジが通る四角穴を開け、後端は径を落と
した段付き状態にしてから1.7mm径のネジを切り、フレーム本体にねじ込んで固定します。

ウェッジ(くさび)は、持ちシロの付いた長いものを作ってバレルを固定するテストをしたため、
上から見るとステンSMGの横刺しマガジンみたいな景色で、51Navyらしからぬ違和感が・・・。


こうして、バレルのみとの固定を確かめ、次にはシリンダーを通しても、スムーズに空転するこ
とが確認できたところで、右の写真のように、ウェッジの持ちシロ部分をカットしました。

ウェッジ用の小さな板スプリングを押さえる部品として、頭が四角いクギ状のリベットも作りまし
たが、これは本番の時に圧入変形させて使う部品なので、原型の段階では、ウェッジの穴に深
く挿す事は出来ません。 銀製のモデルが生まれるまで、働く事の無い部品です。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第19回 )  2008/09/02
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.19)

トリガーガードとバックストラップの荒削りが済み、ネジ切り加工をしてから6本の仮ネジでフレ
ーム本体と結合させて見たところです。 写真は、それにシリンダーとバレル一式を仮組みした
だけのシンプルな状態ですが、それでも51Navyの完成イメージが想像できる姿になりました。


完成すれば、かなりタイトに組み上げることが出来そうで、楽しみですが、両面から撮った写真
を見れば分かるように、まだまだ、加工が必要な部分は残されています。

グリップ下端の先も、長いままで未加工です。 しかし、ここは、水平と垂直の基準線を確保
し、持ちシロとしても働いてくれる大事な部分なので、もうしばらくは切り落とせません。
トリガーガード周辺の微妙な加工が、もう少し進み、不要になるまでは残しておく部分です。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第18回 )  2008/8/15
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.18)

HPの更新と、51Navyの製作が、個人的な事情によりしばらく中断していましたが、本日より再
開いたします。 大変お待たせいたしましたが、これまでどおり、51Navyの完成を目指して原型
の製作を続けますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


本番用シリンダーは、井浦勝雄氏にお願いしていた彫刻がきれいに仕上がり、小さな円筒状
の側面に、海戦図が手彫りの細かいラインで丹念に彫り込まれました。写真のシリンダーは、
さらにレーザー刻印を加えて、英語の文字列を再現した状態です。

右写真はベースピンで、中央部に逆ネジの加工をしています。 ここは、シリンダーを通すと重
なる部分で、ネジとしては使われません。 オリジナルの51ネービーでは、右回転するシリンダ
ーの中心部にオイルを行き渡らせて、回転部の潤滑を保つ働きを持っています。




1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第17回 )  2007/12/31
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.17)

シリンダーの刻印については、杉浦才樹氏に描いてもらった1/4用の海戦図を、工業的な技術
を借りてそのまま転写彫刻する計画でしたが、シリンダー全周への刻印は大変難しく、失敗す
るリスクも大きいため、今回は機械的に転写彫刻する計画を中止しました。

しかし、51Navyを作る以上、大きな特徴であるシリンダーの彫刻はどうしても再現したいため、
日本では数少ない猟銃の装飾彫刻家である井浦勝雄氏に無理をお願いして、シリンダーの全
面に手彫りで海戦図を彫刻していただくことになりました。 


上の写真は、井浦氏が試験的に海戦図を彫ったもので、小さな真鍮板の平面で試し彫りをし
た上で、テスト用シリンダーの曲面に細密な彫り込みがされています。

このように小さなシリンダー全面への彫刻は、タガネが滑りやすく、これまでになく神経をすり
減らす作業になったそうで、丹念な彫り込みをした結果、この実験だけでも数日の時間が掛け
られました。  そうして、現在は本番用シリンダーへの彫刻作業が進行中です。


井浦氏は、オリジナルのシリンダーに彫刻をしたW.L.Ormsbyという著名な彫刻家の作品資料
もお持ちで、51Navy用の海戦図(鏡像)を見ると船上の人物まで描かれていたことが判ります。

1/4モデルの本番用シリンダーにはNO.92508の数字が0.65ミリで、あらかじめ刻印されていま
す。  彫刻が完成した時は、シリンダーのもう少しクリアな画像をご紹介したいと思います。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第16回 )  2007/12/25
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.16)


1部に持ちシロを残したまま、トリガーガードの大体の形が出来ました。
1ミリのネジが通る穴はまだ0.5ミリのままにしてあり、、テーパーを付けるのもこれからです。
メインフレームやバックストラップと関連し合うので、このあとは現物合わせで加工します。


1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第15回 )  2007/12/16
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.15)

トリガーガードのおおよその削りこみと、天井部の面出し加工などをフライスで行ないました。

表:貫通穴を3ヶ所に空けます
裏:ケガキラインまで削り込み
表と裏からトリガー部分を薄くする
最小読取り単位 0.01ミリのデジタルノギスを脇に携えて、削りこみを始めました。

今回は真鍮ブロックの上下に水平の基準線が確保されています。裏表を何度もひっくり返しながら削り込んで行くのでフライスの目盛は参考程度。 必需品のノギスでひんぱんに計測・・・。

ガード部分の穴は、四角と楕円の中間くらいにして外側を直線で切り出しますが、下側はまだ繋げておいて、先にブロックの天井部を加工。

薄くした天井にトリガーが通る溝を空けました。

下絵を真鍮ブロックに貼って加工する方法は、大まかなラインを切りだす場合には判りやすく
て便利です。 しかし削り落とした角の部分の紙はささくれて、時には境界線が曖昧になるため
ブロックの裏側には、青ニスをスプレーして、何本かの境界線を平行にケガいてあります。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第14回 )  2007/12/10
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.14)

トリガーガードは単体ながら複雑な形なので、長方形に切った真鍮板に、写真のような色をつ
けた下絵を貼り、フライス盤で削れる部分から少しずつ慎重に加工を始めます。 

この真鍮板の厚みは約6ミリで、裏側からも加工をするため、反対面には青ニスをスプレーし、ケガキ針でガイドラインを引いてあります。

51Navyを側面から見ると、トリガーガード上部の平面部分は7.5度傾いた直線になりますが、
フライスで加工しやすくするため、斜めの直線が真鍮板の水平ラインと平行になるように下絵をずらして貼ってあります。

私が使っているフライス盤は、数値制御で自在な方向に加工ができる高機能なマシン・・・ではなく卓上型で、目盛付きのハンドルを手で廻す、ボール盤兼用のシンプルな機械なのです。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第13回 )  2007/12/09
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.13)

80%まで出来たバックストラップです。 そして、まもなくトリガーガードの製作を始めます。


 

1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第12回 )  2007/12/01
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.12)

バレルのアッセンブリーがほぼ出来上がりました。フレームとの接合も大変スムーズです。

まだ固定用のウェッジ(くさび)は出来ていないので、完全には結合していないのですが、このままでもガタつきが無く、程よくタイトに組めたので一安心・・・。

バレル先端部の加工はこれからですが
銃身の下にローディング用の細いレバーとプランジャーが付いたことで、特徴的な51Navyらしい姿に近づきました。

ここでバレルの加工は、一旦休み、残りの大きなパーツであるバックストラップとトリガーガードの製作に入ります。微妙な曲線部は手とヤスリで削り出します。



1/4 COLT 1851 Navyの進行状況 ( 第11回 )  2007/11/24
Making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver (No.11)

メインフレームは、バレルと噛み合う2個の短いピンを先端に取り付けてから、水平/垂直の基
準を兼ねた持ちシロ部分を切り離して、ようやく独立した完成形になりました。

現在は、フレームの次に寸法精度が重要な、バレル部分の製作を始めています。


51Navyにはテーパー部分が多く、フレームと
同様、バレルにも外観上は水平の基準線に
使える部分が無いため、持ちシロで基準線を
確保して基本形を削り出しました。

バレル後端の5個の穴も、銃身の穴以外は
すべて他の部品と密接に噛み合うため、慎重
に位置を決めています。

銃身穴は、真鍮原型の段階で口径が2.4ミリ
ありますが、内部の銃身ラインは、外からは見
えないものの、唯一の長い水平線です。




1/4 COLT 1851 Navy ( NO.10 ) 2007/11/17

本番用シリンダーの曲面に6個のリセス(溝)を彫り込む作業が完了しました。 前面の穴明け
加工はこれからですが、さっそくフレームに組み込んで回転動作のテストを行ないました。 

ハンマーを前後させて試す簡単なテストですが、各部品は連動して大変快調に動いてます。

( シリンダーの外径は9.96mm・・・1円玉の上に2個並べられるくらいの大きさです )

シリンダーは計算通りに1/6の回転を行い、本番用のロッキングボルトによって確実に正位置
で固定・・・。 ハンマーを早く、あるいは、ゆっくりと引いても同じ動作が得られます。

耳のそばで動かせば、シリンダーの溝とボルトの頭が噛み合う時に立てる、カチリ音も聞こえ
ます。 とても小さい音ですが、機関部の連動状態を示してくれるので、なかなか良い感じです。

この部分をほぼクリアしたことで、製作を少し加速する事ができます。 次に製作を予定してい
る部分はバレルで、部品点数も多く、シビアな寸法管理は必要ですが、楽しんで作り上げたい
と思っています。



1/4 COLT 1851 Navy ( その9 ) 2007/11/12

本番用シリンダーの製作が進み、まもなく次の作動テストで結果をお知らせできそうですが、そ
の前に、形が整ってシリンダーらしくなってきた現在の姿をお見せしておきましょう。

51Navyのシリンダーは、旋盤を使って10ミリ径の真鍮丸棒から、シリンダーの外径を削り出し、中心に2.8ミリの軸穴を通すところから始まり、現在はそれをフライスで加工しています。

できるだけ正確に6等分の加工をするため、写真のような三つ爪チャックがついたインデックステーブル(分割器)でシリンダーを固定し、1番目の加工が済めば60度廻して2番目・・・という具合にして、同じ作業を6回繰り返します。

こうして、ラチェットを含む後側の部分の削り出しはほとんど済み、現在は、シリンダー外周の曲面にリセスを彫り込むという作業が残っています。 回転をロックする重要な溝の部分です。



1/4 COLT 1851 Navy ( その9 ) 2007/11/07


作動テスト用のシリンダーハンド、ボルト、トリガーなどの内部部品ができました。
写真のシリンダーは、刻印をテストするために用意したダミーですが、内側にスリーブ状のラチ
ェットを別部品で挿してあり、簡単な回転のテストは行なえるようになっています。

ボルトには、ピンセットのような動きとバネ性が必要なため、製品では鋳造部品ではなく、写真
の中で白っぽく見えている削り出しのボルトを使いますが、テストの段階では、微調節を繰り返
す必要上、持ちシロをつけたムクの真鍮製を組み込んでいます。

このようにフレームが片側だけの状態でも、ハンマーを仮組みして軽く引いて見ると、ハンドが
ラチェットを押してシリンダーを滑らかに廻し、ボルトが上下するところまでを確かめることがで
きました。 ただし、ダミーのシリンダーにはボルトが入り込む溝までは彫られていないため、こ
の段階では、シリンダーが確実にロックするところまでは確かめられません。

本番用シリンダーの製作は既に始めていますが、ラチェット部分をスリーブ状の別部品ではな
く、一体の削り出しで作るため、慎重に加工しています。

次回は、この本番用シリンダーを使った作動テストの結果をお知らせできると思います。



1/4 COLT 1851 Navy ( その8 ) 2007/11/04

シリンダーに刻印する海戦図の原画を、イラストレーターの杉浦才樹氏が何通りも描いてくれ
ましたので、その一部をご紹介しましょう。 この原画はミニチュアのシリンダーより4倍大きい
サイズで描かれ、実物の構図(下の写真左)を生かしつつ、右のように簡略化されています。

 


太さ0.2ミリの線径で描かれたもので、右は描画線の本数をさらに減らしています。
 

線径は0.4ミリで、帆やロープの線を省いています。右は海戦の年号と文字を省いたもの。

シリンダーの刻印は、上の縮小写真のさらに半分くらいまで縮みますが、写真では実際の印象
がわからないため、いきなり本番用のシリンダーに刻印する前に、ダミーのシリンダーでいくつ
かの刻印テストをして、最適なものを選びたいと思っています。



1/4 COLT 1851 Navy ( その7 ) 2007/10/26


フレームの内側を削り込む作業が殆んど終わりました。 ボルト(シリンダーストップ)の頭が出
る四角い窓も切り出し、ベースピンが通るセンターの穴には1.7ミリ径のネジ切り加工をしてあり
写真のようにベースピンをネジ込めば、シリンダを取り付ける事ができます。

ただし、ベースピンを留めるネジ穴の部分を実銃の通りに作ると、1/4スケールでは2ミリくらい
しかネジの奥行きが取れないため、銀の完成品ではベースピンの固定が甘くなる可能性も考
えられなくはありません。そこで1/4原型では右の写真のように、センターにパイプ状のスリー
ブを1.5ミリ立ち上げて、ネジ穴の奥行きを2ミリから3..5ミリに延長しています。 

ベースピンはシリンダーの回転軸でありながら、同時に、ロングバレルとフレームを結合させる
大事な心棒ですから、この部分は少しでも強化してガタが出ないようにしたいところです。

このあとは、シリンダーハンド、ボルト、トリガーという順で部品を作り、同時進行でシリンダーも
作る予定です。写真のシリンダーは本番用のものではなく、刻印のテストに使うダミーです。



1/4 COLT 1851 Navy ( その6 ) 2007/10/20

ハンマーが入るスペースを削り込んだ右側の板に、加工途中のハンマーを仮組みしています。
まだ、ハンマーの頭の先には固定用のピン穴を空けた持ちシロが付いたままで、サムライのチ
ョンマゲみたいな格好をしていますが、根元裏側のハーフカットが済んでから切り落とします。


シリンダーと連動させる関係で、ハンマーの最適なコック位置は、このあとに作る4個の部品と
の組み合わせで微妙に変わるため、まだトリガーと噛み合うノッチは刻まれていません。

左の図では、3つのノッチの目安を放射状のラインで引いていますが、セーフティコックは使わ
ないので、実際はハーフコックとフルコックの2箇所のノッチだけ削ります。

セーフティコックに代わって安全装置の役割をするのは、シリンダー後端のニップルの中間に
埋め込む6本の短いピンで、このピン先とハンマー先端のスリットを噛み合わせることで、ハン
マーはシリンダーの撃発位置であるニップルと30度ずれた安全位置に納まります。 

原型を単純な1/4寸法のままで作ると、鋳造品は僅かに縮むことで1/4より小さくなってしまうの
で、その縮み分をカバーするために、51Nanyの原型は1/4スケールの103%の寸法で作ってい
ます。そのために寸法計算をする時は、単純な0.25ではなく、1/1の原寸に0.2575を掛け、それ
から端数を丸めることで1/4用原型の目標寸法を決めています。



1/4 COLT 1851 Navy ( その5 ) 2007/10/19



実物の51Navyは、シリンダー部分に、テキサス共和国とメキシコ海軍の艦隊が砲火を交えたメキシコ湾海戦(1843)の絵図がロールプレスで刻印されています。

その原画か、詳細な全体図が欲しくて資料を捜していたところ、イラストレーターの杉浦才樹氏が上のような実物からプリントした展開図を見つけてくれました。

しかし、この図をそのまま1/4にすると、6ミリx30ミリくらいに縮むため、細かな描画線がつぶれます。

そこで、杉浦氏にお願いし、同じ構図で、1/4モデルに合わせた「メキシコ湾海戦図」を描いていただく事になりました。 今回もご好意に感謝・・・。

この彫刻は、51Navyの大きな特徴のひとつですから、1/4でも再現したいと思っています。



1/4 COLT 1851 Navy ( その4 ) 2007/10/14

このような工法を採った最大の目的は、シリンダーハンドの通り道になるミゾを確実に削り込
むためですが、この方法のおかげで、深さ約1.22ミリのミゾを正確な位置に掘り込む事ができ
ました。 幅1.2ミリのハンドを正常に動かすための、きわめて重要な部分です。


右側の板にも内部加工を行なっています。 右側の写真は、ハンマーが入るスペースを削り込
んでから左右を合わせてみたところですが、 トリガーやボルト(シリンダーストップ)が入る下側
のスペースは、まだ開いていません。
このアングルから見ると、少しは51Navyのフレームらしくなったでしょうか・・・。



1/4 COLT 1851 Navy ( その3 ) 2007/10/06

半球型のリコイルシールド全体を削り出し、うしろの肩の部分に20度の傾斜をつけたところで
す。 左右の真鍮板は密着させて加工しましたが、厚みには5対3の違いがあり、判りやすいよ
うに、2つに分けて撮影しています。


次は、左側の薄い板の内側に、シリンダーハンドが通る溝を彫り込みます。 この溝の部分を
正確に仕上げること・・・それがフレーム部の真鍮原型を2枚合わせにした最大の目的です。 

これに小さな翼が付けば、まるで遊園地の飛行機みたいな格好ですが、垂直尾翼のように立
ち上がっている部分は、あとの加工に必要なため、まだ切り落とせません。2枚をロウ付けして
フレームを一体化させたあとも、この尾翼(?)は、しばらく残すことになります。



1/4 COLT 1851 Navy ( その2 ) 2007/09/30

少しだけメインフレームらしい形になりました。
この部分は、前に向かってわずかなテーパーがついているので、斜めに削り込んでいます。 
半球状のリコイルシールドの中央の穴はベースピン(シリンダーピン)が通る部分です。

51Navyのフレームを実銃のように特製の鋳物から加工するのと違い、ムクの真鍮から全てを削り出す場合、シリンダーハンドのスペースなどは、刃物が自由には入らず、精度良く加工するのはかなり困難です。

そこで、今回は、厚さの異なる真鍮板を2枚組み合わせて、内側からも加工ができるようにしています。

今は左右に分離できますが最終的にはロウ付けして一体化され、鋳造されることで、ムクの部品になります。



 1/4 COLT 1851 Navy ( その1 ) 2007/09/20

1851ネービー は、メインフレームの製作から始めました。 
フル可動のリボルバーを作ることが目的ですから、まずはフレームを作って主要部品を組み込
み、確実に作動する事を確認したいと思っています。 

 

実銃の場合には、シリンダーハンドやハンマーなどの通り道やスペースがある鋳物を先に作り、それを機械で加工するのだと思いますが、我が工房では、図面を引き、四角い真鍮のブロックを用意するところから始まります。

実際にフレームとして使われるのは真鍮ブロックの1/4くらいの部分で、残りの3/4は基準線を兼ねた持ちシロとして使い、最終的には、ほとんど切り落とします。
下の写真は、少し工程が進んだところです。



 コルト1851ネービーリボルバーを1/4スケールで製作します 2007/09/13

Now, making 1/4 Colt 1851 Navy Revolver 

1/5スケールのウッズマンでは、たくさんのご注文をいただきまして誠に有難うございます。
この製品は、手持ちの部品がある間は製作を続けますので、いつでもお問合せを下さいませ。

さて、大場工房の次のモデルの予定をお知らせします。
作品のスケールは通常のサイズである1/4に戻ります。 そして、そう、今回はリボルバーです。

以前からフル可動のリボルバーを1/4で作りたいと思い、いくつかのモデルを検討していたので
すが、第1号として、コルト社のクラシックな名銃のひとつである7.5インチの長い銃身を持つ
1851Navy Revolver・・・略して「51ネービー」を、1/4スケールで製作することにいたしました。

すでに真鍮原型については、一部ながら試験的な製作を始めています。

左は、今年の7月に描いていた、簡単な、51ネービーのイメージ図です。

コルト社によって20万丁以上作られたという、いくつかのバージョンの中から、第4世代の、大きいラウンドトリガーガードを持つ4th Modelを作ります。

とはいうものの、鋳造で量産することを
前提に、製品化までの工程を検討すると、いくつも難関が待ち構えています。

それらをひとつずつクリアしながら、ゴールである銀製品の誕生を目指してまいりますが、今は
まだ、結果を保証できる段階ではありません。

詳細については、進行状況によりこのページで順次お知らせしてまいりますので、ゴールまで
24時間TVではありませんが、PCモニター前での応援を、何卒よろしくお願い申し上げます。



1/5 Colt Woodsman Sport (3rd)を発売いたします!! 2007/06/25
Now,it is available!!

1/5コルトウッズマンのスポーツモデルが「ちょっぴり売店」に並びました。  

この製品は、Colt社製Woodsman Sportの最終型である、第3世代の洗練されたモデルを1/5ス
ケールに縮小し、動かして楽しむ事ができるように作られた925銀製のミニチュアガンです。

今回の製作ロットは10セットで、代金は¥60,000.-(送料込み)です。 どうぞご検討ください。


この1/5のちいさなモデルに撃発機構はありませんが、銀製の可動部品を多用しており、ダミ
ーの飾り弾をマガジンに込め、スライドを引いて1発ずつ装填して排莢させるなど、オートマチッ
クピストルでの操作を模擬的に行なえるように作られています。

完成品の本体と、付属品の弾入
れ、ダミー弾一式の構成です。

大場工房作品としては、初めて
925銀によって作られたモデルで
今回はトリガーからマガジンキャ
ッチに至るまで、目に付く部品12
個のすべてが925銀製です。

その銀製鋳造部品に加え、ステ
ンレス製のマガジンや紫檀の木
製グリップなどを加え、総数27点
の部品で完成した本体は、優美
な銀の躯体を持ちつつ、タフな
排莢性能を備えています。

マガジンの横幅は2mmで装弾数は5発。 ダミー弾の直径は僅か1.4mmですが、ボタンを押し下
げながらの弾込めは簡単。 柔らかな布を置いた机の上などで排莢させて見て下さい。

マガジンを差し込み、キャッチでロックされ
たら、スライドを引いて放し、装填が完了。

あとはスライドを引くたびに、米粒より小さ
いダミー弾が程良い感じで飛び上がリ、き
れいに排莢されます。 

ダミー弾は真鍮製の削り出し品で、ステン
レス製の弾入れに12個入っています。

グリップは、925銀製の本体に良く似合う木
製(紫檀)とパール(アクリル)の2種類を用
意していますので、ご注文時に、お好きな
方のグリップを選んで指定して下さい。

トリガーにはスプリングを仕込んで、ダミー動作ながら引くことができるようになっています。
セーフティロックのレバーを上げると、閉じている状態のスライドをロックし、スライドストップ
を指先で押し上げれば、スライドをホールドオープンさせることができます。

赤表紙の本は、Woodsmanの研究家であるRobert Rayburn氏が書いた、ポケットガイドです。
パスポートサイズの小さい本ですが93ページで、図版も多く、実物のウッズマンの事が詳しく解説されている好冊子です。

今回のロット分をご注文いただいたお客様には、この本も送りますので、ご一読ください。

いかがでしょう。 925銀製のウッズマンを、実際にお手元で動かして見たいと思いませんか? 

この作品紹介を書いている時点で、多少の完成品を在庫していますので、今ならお待たせしな
いで発送する事ができます。

しかし在庫の状況は変動しますので、ご希望の品について「ちょっぴり売店」で品名をご確認
のうえ、大場工房までご注文のメールをお送りいただき、在庫をお確かめ下さいませ。

今回の製作ロットは10丁です。 次回の製作については検討中で、まだ決定しておりません。

WOODSMANについては2種類のグリップをお客様に指定していただけるようにしました。
どちらのグリップも本体に合わせて削りだして作っていますので、ご希望のグリップを付けた完
成品の在庫が無い場合は、ご希望品の製作に多少の時間をいただく事がございます。
 
Specifications

All cast parts : 925 Silver
Magazine case : SUS304L Stainless
Recoil Spring: SUS304W Stainless
Dummy Ammos: C2680 Brass
Wood Stocks: Rosewood
Pearl Stocks: Acrylic resin

1/5 Colt Woodsman Sport Model is a Miniature Gun made of totally 27 parts including
925silver main parts, a stainless Magazine, steel Springs ,etc.
You can load 5 dummy ammos into a magazine and eject them one by one by pulling a slide
of the model like a real Colt Woodsman.

This little model has no hammer or firing mechanism and you can not fire live ammos of
course, though you can pull a trigger for realistic impression.
You can push a Slide Stop, up to hold a SLIDE open , and down to release it.
Also, you can push a Safety up or down, to make a SLIDE locked or free.

Please see our ON-LINE SHOP for more informations.


大場工房便り news 2009/08/04 - 
工房便り news-02 2007/06/25 - 2009/05/02  Making 51Navy

工房便り news-01 過去ログより、一部を復刻計画 * 工事中 *under construction

H O M E

工房便り  ちょっぴり売店  過去作品  休憩室  すごい人々  お便り  リンク集 
 NEWS  ON-LINE SHOP  GALLERY   BRAKE  MASTERS MAILBOX  LINKS